デュオコンサートが来週に迫ってきました。
今回のプログラムには、私のソロとデュオの両方にジュリアーニの曲が入ってます。
ジュリアーニといえばクラシックギターを弾かれる方にはお馴染みのギタリストだと思いますが、
皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか?
やたらテクニカルなイメージ?
やたら曲が長いイメージ?
やたらアルペジオの練習をさせられそうなイメージ?
つまんな~い…って人もいるでしょう
いずれにしても、なんかテクニカルだけど音楽的には……といった空気を感じるんですよね。
実際古典をやる時、
- テク自慢したい時はジュリアーニ
- 音楽性自慢したい時はソル
みたいな傾向ありません?
私は特別ジュリアーニのファンというほどではありませんが、常々もうちょっと評価されてもいいんじゃないかなと思っているので、ちょっとアツく語ってみたいと思います。
めんどくさい人はナナメに読んで下さいね。
ジュリアーニのざっくり経歴
イタリア出身のギタリストでベートーベンなんかの時代に活躍しました(ざっくりすぎ?)
当時の音楽の中心的なウィーン(ジャズでいったらニューヨークみたいな)でも評価されたすごいギタリストです。
モシェレスやフンメルなどの第一線で活躍していた音楽家との共作が多いことからもその人気がうかがえますね。
作風は本人も公言しているように基本ロッシーニリスペクト。
(あ、ロッシーニは同郷の作曲家でオペラが有名です。それ以上にグルメで有名かも?)
ロッシニアーナだけではなく、あちこちに影響が見られます。
&
ギタリスティックな書法は、当時のパガニーニからリストへとつながるヴィルトオーゾ~演奏家な流れの走りとも言えるでしょう。
ジュリアーニの当時の評価
しかし、いくら上手くても演奏の専門家が一般的ではなかった時代です。
今のアーティストがそうなように曲が良くないと売れません。
そこで評価されたというところが貴重なところだと思います。
意外なところかもしれませんが、クラシック界の中心で成功したギタリストというのは少ないんですよ。
どうもギター界ではソルの方を音楽的に評価する傾向がありますが、
和声、構成、モチーフの展開の仕方など、音楽的にはジュリアーニの方が洗練されています。
(「あいつは都会に染まってつまらなくなってしまった」と言われればそうかもしれませんが)
ただ、どちらがフックがあって魅力的かといえばソルでしょう。
ソルはオケ風な書法を基本にしていますのでそこが音楽的に凄そうに聞こえるのかもしれませんね。
というわけで、面白いかどうかは置いといて、クラシックのスタンダードを学ぶという点では是非ジュリアーニをオススメしたい!
まあ、スタンダードなものほど粗が出やすいですからね!
そんなハードル上げちゃって大丈夫か?おい?
というブーメランがかえってきたところで、
長文失礼しましたm(_ _)m
ソルの魅力についても後でアツく語りたいと思いますので、またお付き合い下さ~い。