そういえば、伴奏ピアニストっているけど伴奏ギタリストって聞かないですよね。
レパートリーの問題もあると思いますが、ちょっとしたサロンコンサートなんかにはギター伴奏もなかなかいいんじゃないかな?と思います。
そこで、そんな伴奏時に普段ソロで演奏しているピアニストやギタリストが気をつけたいあるあるを紹介します。
ほんと、伴奏専門のピアニストっていうのは伊達じゃありませんからね~。
「え~オレ伴奏とかやらねーし」
と思ったあなた!
伴奏だけじゃないですよ。
デュオとか、アンサンブル系やる時にも言えることですから、一応読んでみてくださいね。
音量バランス
まず、なんといってもこれが一番多いのではないでしょうか?
ソロの時、各パートは通常、
メロディー → ベース → 伴奏引っ込める
てなバランスになりますよね。
なので、和音の一番上に旋律がきてると(くることが多い)一番上の音を大きくだしたりするのですが、伴奏になるとメロディーを弾いている人が別にいますので、一番上が「オレがオレが」な感じで出てくると、全力で邪魔しちゃうことになります。
オケだったら指揮者に睨まれて、手をヒラヒラされたりシーってされちゃうところです。
一人で練習していると、普段の癖でついつい上を出しちゃうから気をつけないといけませんね。
ただ、上を出さなければ良いというものでもありませんよ。
そもそも和音のバランスや音色なんかも違ってきますので、一人練習の時もソリストをイメージしながらバランスとる練習をすると良いでしょう。
自分でソリストパートを歌いながらやるのもアリですね。(ムズい)
テンポ
これも一人でばかり弾いているとなかなか・・・
ソロの時のテンポ設定というのは常に自分のさじ加減ですよね。
でも、これが伴奏だったりアンサンブルになると、そうもいきません。
とくにクラシックはメロディーが優先で伴奏が合わせるのがデフォなので、「だって合わせの時これくらいのテンポでって言われたし」と言って練習通りのテンポをキープしてしまうとさあ大変。
普段ソロで演奏しているときも、本番で「精神と時の部屋」にインしてしまい、すごいテンポで弾いちゃったーなんてことありません?
もしソリストが本番で超速になってしまったら、「あの~速くなってますよ~、大丈夫ですか~?」という意志を込めつつも、やさしくついて行ってあげましょう。
その超速が「盛り上がっていい感じ」なのか、「いっぱいっぱいでどうにもならん」感じなのかは判断に迷うところです。
テンション上がってイケイケになっているのを引っ張ってしまうと逆効果ですからね。
そういう意味でも伴奏者にはある程度冷静さも必要でしょう。
音楽的な解釈
デュオと伴奏の一番の違いはここかな?と思います。
基本デュオは対等ですが、伴奏はあくまでも裏方、音楽的なことはソリストに決定権があります。
ですので、先ほどの話ともかぶりますが、ソリストが本番で変なことはじめても、「ちょっ、合わせの時と全然違うじゃん!」と言わず、暖かい目で見てあげてください。
さあ、あなたの表現の幅が試される時です!
と、このように、
バランス、テンポ、解釈といった、普段セルフサービスなところが相手次第で刻一刻と変わっていく、
というところが伴奏やアンサンブルの難しいところであり、面白いところでもあります。
スマイル0円にひるまないよう、がんばりましょう(?)
ま、合奏する時とか
「そんなような違いがあるのだな」
ということをチラッと思い出してみてくださいね。
色々書きましたが、言うは易しです。
はい、がんばります!