さて、わが教室でいよいよアレクサンダーテクニークのワークショップを開催することになりました。
数年前から考えてはいたので、構想年数だけは壮大な計画になってしまいました。
「アレクサンダーテクニークという名前は聞いたことあるけど、どういったものなの?」
といった方のために、今回は私の体験談を紹介します。
そもそも私がアレクサンダーテクニークに興味を持ったのは、もう10年以上前くらいになるでしょうか?
当時軽い腱鞘炎っぽい症状に悩まさていた私は、病院やら鍼灸院やら整体やらと、それはもう色々と試していたのですが、
なんかこうイマイチこれといったものがない中、以前からうわさで聞いていたアレクサンダーテクニークの本を発見して読んだところ、これは良さそうだと思い、
さらに東京でレッスンが受けられるということを知り、今回講師をお願いしました石井ゆり子先生にお世話になることになりました。
レッスンの内容は色々ですが、
主に先生が、
・手を使って動きを導いたり
・体の作りやアクションを説明したり
・質問やアドバイスをしたり
・こうしてみてはどうか?こう思ってみてはどうかといった提案をしたり
そんな感じでレッスンを進めていきます。
最初の1,2か月は楽器なしで日常的な動きをやり、その後だんだん楽器も使うようになっていきました。
よくある楽器のレッスンのように、
「こうした方が良い」とか「それはいけない」ということはほぼなく
「こうするとどんな感じ?」「こうしてみるとどう?」
といった感じ、
楽器をやっていると、レッスンというものはすべてブートキャンプのようなものだとイメージされている方も多いでしょう。
そんな方は最初ちょっと戸惑います。
楽器にしてもなんでも、ついついどのようにやると良いのかということばかり目がいっていまいますが、
・やりすぎない
・自分の感覚や反応にもっと目を向ける
・邪魔している癖とかに気づいてやめていく(良い癖に直すわけじゃない)
という考え方は新鮮でした。
実際にレッスンを受けてわかったことは、治療のように受け身な感じで何かをしてもらったり、良いやり方や正しいやり方を教わったりするのとはちょっと違い、自分で観察したり、考えたり、実践しながら上達していくものなのだということです。
体の反応やクセなどを通して自分に気付き、それとともに周りとの関係性も変わってくるといった感じでしょうか。
そういう意味ではアレクサンダーテクニークはある意味哲学と言えるかもしれません。
それで体を使うこと以外にも有効なものなのですね。
私はレッスンを受けて、
楽器との関わり方、練習との関わり方、さらには音楽との関わりや仕事や人、日常との関わり方などもちょっと変わっていったように思います。
なかなかレッスンに通えなくなって久しいですが、その後も何かと役に立っています。
楽器やスポーツが教本を読んで独学できなくはないように、アレクサンダーテクニークも本を通して色々な気づきを得ることはできますが、
やはり実際に体験すると全然また違いますので、是非皆さんも体験してみてくださいね!
ブートキャンプじゃなくてワークショップですので気軽にご参加ください!